Jul 29, 2010

レーザー脱毛の効果と進化

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神尾寿のMobile+Views:
 前年度の2倍以上となる販売目標を立てるなどスマートフォン事業を一層強化するドコモ。同社が考える、スマートフォン時代に必要な“変化”とは何か――。スマートコミュニケーションサービス部の伊倉氏に聞く。

 「Xperia」投入を皮切りにスマートフォンを強力にプッシュし、ラインアップを広げたNTTドコモ。2010年度は252万台を販売し、年度中に上方修正した250万台という販売目標を達成した。2011年度は前年度の2倍以上となる600万台の販売目標を掲げ、さらにスマートフォン事業を加速させる考えだ。

 フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行は、当然ながら端末の変化にとどまらず、サービスやビジネスのあり方にも大きな変化をもたらす。iモードという巨大なビジネスを築いてきたドコモは、この変化をどのように捉え、どのように対応していくのか――。同社スマートコミュニケーションサービス部オープンサービス企画室 室長の伊倉雅治氏に聞く。

●ドコモのスマートフォン事情

――(聞き手:神尾寿) 2010年末から2011年の春商戦にかけて、スマートフォン市場は急速に変化した感があります。これまでのスマートフォン戦略を振り返って、伊倉さんはどんな「手応え」を感じていらっしゃいますか。

伊倉氏 イベントはいくつかあったと思います。まず「Xperia」ですね。途中夏モデルもありましたが、4月から9月までの6カ月間、ほぼあの1機種でやってきました。今までのドコモですと、新しい端末が出るとそちらを訴求するのですが、冬モデル、つまりサムスンの「GALAXY S」が出てくるまで、ずっとXperiaで引っ張ったのです。最初は30代の男性が引きつけられて、spモードに対応したことで女性も少し動いたかなと思います。

 2月下旬の春モデル発表会で山田社長も言っていましたが、女性比率はかなり変わってきました。1月のデータを見ると女性が35%くらい。それから50歳以上も15%を占めていました。

神尾氏 今、ドコモのスマートフォンを買っている女性ユーザーは、どこに惹かれて購入しているのでしょうか。

伊倉氏 やはりキャリアメールが使えるようになったことが大きいと思います。またワンセグやFeliCaについても、実際に使っているかどうかとは別に「(今までのケータイと)変わらないんだな」という感覚が大切だと考えています。自分の持っている機種の後継としてスマートフォンがあるということになり、ユーザーの方にとっては選択肢が広がった格好になったと思います。

神尾氏 ワンセグやFeliCaといった付加価値的な機能を含め、ユーザーはスマートフォンのどのようなポイントに評価軸を置いているのでしょうか。

伊倉氏 ちょっと古いデータなりますが、ケータイが従来から搭載する機能(赤外線通信やおサイフケータイ、ワンセグなど)について聞くと、10人いたら7〜8人はほとんどの機能について「欲しい」というんです。

 それで、男女で最も意見が分かれたのが“OSのバージョン”ですね。男性の方は最新のOSが欲しいという人が多い。でも、女性だと少なくなる。だいたいの機能は男女とも同じような傾向なのですけどね。考えてみると、一般的に、女性は車を買うときもエンジンが何馬力かよりインテリアを重視しますよね。

神尾氏 CPUの調査をしても同じ結果が出そうですね。

伊倉氏 そうですね。CPUとメモリと、あとはグラフィックの方のプロセッサですね。誰でもサクサク動くほうがいいですし、ノーとはいわない。でも、そこのスペックをアピールしても女性にはあまり響かないんですよね。

神尾氏 なるほど。

伊倉氏 さらに男女の違いを挙げると、以前から言われているのが課金傾向です。男性は月額課金、つまり300円で取り放題とか1500円で使い放題というのがいいという方が結構いる。でも女性だと、ちゃんと使うものをセレクトして、コストを抑えようとする傾向がよく見られました。

 前から言っていますが、女性にブレイクしだしたということは、“バリューがコストを上回った”ということだと思います。男性の場合は、バリューやコストは気にせず、欲しいものを使うケースが多い。一方、女性はちゃんとバリューとコストを見て比べているのではないでしょうか。

 spモードを入れた以降は、ドコモマーケットではコンテンツを“女子系”にも振っているんです。それまでは「女神の旅」「美女地図」といった男性向けのものだったんですけど、利用者を伸ばすためには女性向けにも振っていかないといけません。

 今年の夏モデルはカラーやサイズのバリエーションを増やしたいと考えています。スマートフォンはだんだん大きくなってきて、ディスプレイは4インチ以上。いくら薄くても、幅が広いと女性にはちょっと握りにくくなる。以前は、幅は50ミリ弱っていう暗黙の決まりもありました。

神尾氏 「50ミリの壁」がありましたよね。

伊倉氏 ちょっと苦しいと言われるかもしれないけど、やっぱり50ミリちょっとくらいのものにしておかないと。もっとユーザー層を広げようと思うと、フラッグシップ機は使えない。先端を行っているだけだと難しいという気がします。

●ミドルユーザー層の人気も高い

神尾氏 スマートフォンは当初、2台目需要が期待されましたが、最近は1台目で購入する人も増えています。このあたりの変化をどう考えていますか。

伊倉氏 まず、全般的にspモードが始まる前と後で異なります。spモード以前は2台目需要が多かった。spモード以降も、引き続き2台目需要はあります。ただ、メールアドレスが引き継げるようになって、他キャリアから以上にiモード端末(フィーチャーフォン)の方から移ってきました。全体のボリュームが増えたので、他キャリアからの流入は比率としては減りました。

神尾氏 今は機種変更の方が多いんですね。

伊倉氏 多いですね。当然、機種変更が大勢を占めるんです。半々とかいうことは絶対ありません。

神尾氏 ドコモの場合、全体のシェアが大きいですからね。

伊倉氏 大きいので、どうしてもそうなるんですよ。ポートイン(番号ポータビリティの転入)ということでいくと、新規の中でポートインが占めるのは3割から4割くらい。そうでないのは2台目だと思います。

神尾氏 新規契約全体の3〜4割がポートインということは、割合としては結構ありますね。このあたりは他キャリアのフィーチャーホンや、エリアの不満で流出したソフトバンクモバイルのiPhoneユーザーを獲得しているのかもしれませんね。

 ところで、この冬以降にスマートフォンを買っているお客さんというのは、以前はPRIMEシリーズ端末を持っていたような、ハイエンド層のお客さんだと思います。ドコモのSTYLEシリーズを使っていたようなミドルユーザーがスマートフォンに移行する傾向が表れているのかに注目しているのですが。

伊倉氏 特殊な例かもしれませんが、Xperiaではメインは90x系とPRIMEユーザーかと思ったんですけど、機種変更の傾向を見てみると70x系だった人も結構いるんですよ。ソニー・エリクソンならではのことかもしれませんが、いずれにしてもXperiaは“STYLEシリーズ系”の人にも支持されています。

 スマートフォンは従来PROシリーズにカテゴライズしてきましたが、今では「スマートフォン」としています。この効果かもしれないし、まだはっきりとは分からないです。だだ、バラけてきています。

●春に新機種を追加した狙い

神尾氏 そういったニーズの広がりがある中で、今回、めずらしく春に新機種が追加されました。通常だと新機種は前の年に発表して、春商戦はそのままでしたが、今回の「Xperia arc」や「MEDIAS」などの投入について、狙いや効果を教えてください。

伊倉氏 発表会のときは、SIMロック解除との関係を疑う質問が多かったと記憶しています(笑)。もちろんそうした戦略ではありません(笑)。結局、何が起きているかというと、開発サイクルが短くなったということなんです。

 例えば、ドコモが今までiモード端末をきっちり作ろうと思うと、18カ月とか12カ月とか長い時間をかけていました。ところがスマートフォンは、OSや基本となるGoogleのサービスをGoogleさんで作ってもらえる。ベンダーからすると、ある程度モジュール化されている感じなんです。

 CPUはQualcommかNVIDIAかといったようなことはありますが、今の段階ではある程度(パーツの構成は)決まっています。そうすると、後はどんなアプリを載せるのか、です。ドコモだったらspモードを載せて、BeeTVを載せてといった感じで、意外と開発しやすくなったんですね。ですから開発期間が短くなった。

神尾氏 千差万別だとは思うんですけど、平均的にどれくらい短くなるものなんですか。

伊倉氏 半分ですね。

神尾氏 そんなに短くなるんですか。1年を切るということですか。

伊倉氏 ドコモ的には1年を切っていますけど、ベンダーさんはいろいろで、短いところでは半年といえるかもしれない。というのも、Android OSは半年程度でバージョンアップして、それに合わせて端末も出てきます。

 メーカーさんにもよりますけど、OSがリリースされて、それがサポートされたQualcommチップが出て、それから数カ月経って(端末が)出てくるというサイクルでやるんですね。OSのバージョンアップのサイクルに対応して出せるメーカーは、そのサイクルで端末を出してきます。

 端末が出るときのOSと、次にOSをバージョンアップできるまでの期間をみれば、だいたいそのベンダーの開発サイクルが分かる。今後1年くらいトレースしていくと、「ここはトップ集団から3カ月遅れて開発している」「ここはトップ集団で開発している」というのが分かると思うんです。

神尾氏 その傾向は出ていますね。トップ集団のメーカーはいち早く最新OSの端末を出してくる。しかも、最初に基本のフレームワークになる端末は半年から10カ月くらいで出して、その後の派生モデルの出方がすごく早いですよね。

伊倉氏 そうですね。そうした開発サイクルを見定めながら、ドコモはサービスを注入していく必要がある。OSの進化に応じてベンダーさんが端末を出していくスピードに合わせ、ドコモはサービスをうまく入れる。そこであまり端末に負担をかける開発をすると足を引っ張るわけですから、よく考えなければいけないと思っています。

 今は過渡期で、OSがどんどんバージョンアップしている。なので、ドコモが重たいもの(開発負担・実装負担の大きい独自機能)を入れるのは止めようということでやっています。

神尾氏 従来の携帯電話の場合は商戦期を意識して、一度に18機種を発表、というような出し方をしていました。しかし、スマートフォンだと端末投入の方法も少しずつ変わっていくのでしょうか。

伊倉氏 2011年に関して、夏モデルと冬春モデルは、やはりある程度は商戦期を意識して出します。6月から7月、11月末から12月くらいは商戦期需要があるので、きっちり話題性を出していく。今まではそれしかなかったのですけど、今後は合間にも出てくる。グローバルベンダーの方は自分たちのペースで進化していくものがあるので、その中で我々が欲しい端末があれば、商戦期と関係なく出すことはあります。

神尾氏 従来の投入サイクルがなくなるわけではないけれど、グローバルメーカーの魅力的な端末の準備が整えば、適時出していく、ということですね。

伊倉氏 そうです。

●キャリアカスタマイズとジャパンローカライズ

神尾氏 春モデルの発表会で、山田社長が防水版のMEDIASとおサイフケータイ版Xperiaの話をしました。おサイフケータイ対応のXperiaが夏に出るというのは、結構早いという印象ですが。

伊倉氏 いわゆる“キャリアカスタマイズ”は、キャリアの差異化にもなるんですが、私自身としてはキャリアが頭を使って端末をそれほどいじらずにクラウド側でやるのが筋だろうと思っています。

 ただし、“ジャパンローカライズ”は、例えばFeliCaというインフラが整っているものがあり、日本で4000万台ドコモから売れてるからやってくれないかと、ちゃんと話をします。auさんもソフトバンクさんもきっと欲しがるものでもあるわけですから、売るためにやってくれる。

神尾氏 ドコモの方針としては、日本のユーザー全員が必要とするローカライズに関してはメーカーと調整しながらやれるところはやる。ドコモとしての要望であるカスタマイズに関しては、できるだけ負担の軽い方法でやる、という感じですか。

伊倉氏 そうですね、例えばFeliCaですが、フィーチャーフォンのときはアプリが3キャリアでバラバラでしたが、スマートフォンになって全部同じような仕様になった。つまり、差異化の領域というよりはインフラになってきた。だったら基本としてやらなくちゃいけないし、コンテンツプロバイダ(CP)さんが対応できないと困るからちゃんと揃えましょう、ということでやっています。

神尾氏 となると、キャリアニーズの部分はかなりサービスレイヤーに寄せていくんですね。

伊倉氏 spモードの場合、iモードの機能を全部移植するのではなくて、メールアドレスを引き継げるとか、プッシュで届くとか、デコメに対応するとかに絞って実装し、あとはアプリ側で対応していく。いろんな要望に応えていこうと思いますが、端末に手を入れるんじゃなくて、なるべくアプリ側、あるいはサーバ側でやることを前提に動いています。

神尾氏 iチャネルやiコンシェルなどは、端末のハードウェアをかなりいじっていますよね。こういったものは、サービスの形やコンセプトは維持しながら、提供方法は大きく変えなくてはいけなくなりますね。

伊倉氏 そう、変えないといけません。iモードの価値を、ステークホルダごとに分けなきゃいけない。お客様とCP、販売代理店ですが、お客様にしてみると、例えば、SIMを差し替えてもiチャネルを使えるということ、スマートフォンでもiチャネル相当のものが使えるということです。それはつまり、バックエンドで契約が引き継がれるということですね。そして、スマートフォンは当然、タッチパネルになっているから、タッチパネルに即したiチャネルがある。

●クラウドの活用も強化

神尾氏 従来からサービスはネットワーク側でやっていましたが、アプリやソフトウェアの環境もクラウド寄りにしていかないと今後は厳しそうですね。

伊倉氏 そうですね。OSがコロコロ変わりますし、バージョンがたくさんあるので。

神尾氏 理想型は、新しいドコモのスマートフォンを買ってきてSIMカード入れ替えると、それを認識して、クラウド側にバックアップされていたデータが、新しい端末に自動でダウンロードされて、一晩で再セットアップされるという世界観ですよね。

伊倉氏 そうです。今はまだこなれていませんが、例えば「電話帳バックアップ」サービスが始まりました。原則はバックアップなんですが、iモード端末からスマートフォンへの移行も当然できます。iモード(ケータイデータお預かりサービス)のサーバから電話帳バックアップのサーバにデータを移動し、スマートフォンとシンクして完了、というイメージです。

神尾氏 それが全環境でできればドコモの差別化にもなりますし、ユーザーにとってありがたいですね。

伊倉氏 だけど、そういういのってすぐに周りも追いつくんですよ(笑)。だってクラウドでやるんですから。いいかどうかは分からないけれど、OSに関わらず何でも手元で見られる環境ができれば、究極的にはシンクライアントになるわけです。

 今はそこまでいかないので、アプリを介在させながらやっていく。ただアプリはバージョンが変わると動かなくなる可能性が大なので、なるべくすぐにエアダウンロードでアップデートできるようにするわけです。

神尾氏 ドコモマーケットは今、Android Marketと連動してレコメンド中心でやっています。しかし今後は、クラウドでユーザーが使っているアプリの情報を預かるなど、販売だけでなく管理的な機能も必要になるかなと思うんですが。

伊倉氏 今できていないのが、アプリの引き継ぎなんですね。自分のGoogleアカウントで同期できるというのはありますけど、それだけじゃなくて、ドコモがレコメンドしたものなども含めてやっていく。今は、主にiモードの人たちが移ってきていますが、これからは“スマートフォンからスマートフォンへ”という動きが当然起きてくる。そうなると例えばGALAXY SとLYNXではものが違うので、どういうふうに対処するか、そこがこれからの工夫ですよね。

神尾氏 その際、ひもづいているアカウントの考え方なんですが、Androidのスマートフォンを使うと、Googleアカウントが必要になりますね。従来だと、キャリアの持っている電話番号やiモードのアカウントなどとひもづいていた。Googleアカウントの比重がどんどん重くなると、キャリアアカウントの価値が減ってしまうと思うんですが、このあたりはどう考えられますか。

伊倉氏 アカウントやIDはものすごく重要だと思っています。GoogleにしてもFacebookにしてもTwitterにしても、これらのアカウントは世界中どこにいっても使える。つまりマルチキャリアなわけです。電話番号の番号ポータビリティがありますけど、それこそモバイルIDポータビリティみたいなものですね。Googleができているということからすると、ドコモもやっぱりそういうことを考えていかなければならないと思っています。

 ただ、例えば「@docomo.ne.jp」をソフトバンクユーザーさんに提供するかといえば、将来的にやるかもしれないけど、今はやってない。今どういうことをしなくちゃいけないかというと、Googleアカウントを設定してもらった後に、@docomo.ne.jpを中心に使ってもらうことです。ドコモマーケットを充実させることが、僕は重要だと思っています。

 ドコモマーケットでのお客さんのアクティビティを増やすには、例えばSNSみたいなものも取り入れたりして、色々な形でドコモマーケットに来ていただく回数を増やす。トランザクションを集中させることによって、ドコモのIDとパスワードを意識させる、ということをやっていく。それがドコモマーケットの進化の形だと思います。詳細は申し上げられませんが、そういうことは思っています。♪アダルトグッズを深く知る

(プロモバ)
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